2016/10/09 指導碁メモ

先生(弟)と。4子局、中押し負け。反省点が多いものの、自分なりにしっかり考えながら打てた碁ではあったため、学びも多かった。以下メモ

考え方や姿勢の話

  • まずアマチュア高段者レベルを目指すのなら、良い手を打たなくてもいい、悪い手を打たなければいい
  • 落ち着いて正しい手を打って、相手が間違えたらそこを咎める手を打つ
  • 手数が多くなるほど間違えた手を打つ確率はあがる
  • 悪い手とは、「あまり意味がない手」「自分を逆に不利にする手」。例えば自分の大石が弱く相手の石が強い状況で下手にノゾキを打って相手の石を強くし、自分の石がサバキにくくなるとか。2間ビラキみたいに相手の強い石から離れる感じで動いてみたものの、結局挟まれたら相対的に弱いじゃんみたいな手。など。
  • 良い手とは、「複数意味がある手」。例えば、「自分の石が連絡でき、更に実利が稼げる」などこの意味が多かったり、戦局上大きかったりするほど「良い手」と言える。プロであっても、常に良い手ばかりを打てているわけではない。
  • ノゾキは、相手の眼形を取るだけでなく、「相手の石を重くする(動きにくくする)」意図があるときに使うことが多いが、その半面、間違ったタイミングでうつと「相手の石がしっかりつながり、強くなる」という側面もあり、その周囲の自分の石が弱いうちは不用意に打たない。逆効果。

打ち方について

星→大ゲイマシマリからの打ち方(大ゲイマと逆方向へのシマリ方)

  1. 鉄柱:隅を確実に守るが、辺の攻防に甘い(手堅いといえば手堅いが、守りの手。)
  2. コスミ:隅を守りつつ、辺の攻防にも圧力をかける(バランス良いっちゃいい)
  3. 小ゲイマ:隅は入られる前提で、辺の攻防に強い(小ゲイマを打つなら、このあと更にもう一手かけて隅を守る手は考えない)

その他

  • 星の小ゲイマにカカられて1間で挟んだときに更に挟んできたとき(1間高ガカリ)、コスミは甘い手になるから挟んだ石にツケるほうが調子が良い、少なくとも難しくならない
  • 相手に出来た厚みの価値を半減させたいなら、その厚みに近い自分の石から直接動いて助けようとするのではなく、逆サイドからわざわざ入る価値が少なくなるくらいまで詰め寄り、その間で打ち込んでくるならむしろ厚みに近い石は軽く捨てていき逆側を盛り上げる感覚で打つ。
  • サバキに入るなら石は相手の石により掛かる感じで、アテられてもポンポン手抜いてアテ返していく感じでサバいていく。全部助けようとしてトビとか打っていくと全滅させられる、そこそこサバいてそこそこ手になればそれで十分、くらいに思っておく
  • 下手に割り込むと逆に相手の形がガッチリ決まってしまう。敢えてツナいでおくくらいにしておいたほうが後から味がある。相手に切れ目を作ることが相手の生き死に直結したりその場の戦局を有利にしないなら、味を残すことのほうが重要な場面も多い。 

今日の反省

ほとんど自滅したと言って良く、終盤での不用意なノゾキが原因でケイマにツケコシされ大石が切断され(それまで手がなかったところに手ができてしまった)挽回がかなり厳しい状態になった。

それでも下辺のサバキが手になっていればヨセまでもつれ込むこともできただろうが、全部を助けるように動いてしまったために下辺が全滅し、碁はここで終了。下辺の動きについてはケシとしては踏み込み過ぎ、サバキにしては相手の石を利用していなく(つまりサバキの筋にちゃんと入れてない)、相手の地を更に拡張し更に全体の眼形を奪われ全滅という最悪な展開に。

目算を適宜入れてちゃんと形勢判断できていれば、下辺を捨ててもヨセ勝負まではいけたかもしれない。

4子局にしてから無難な手を打たなくなり、自分で碁を難しくしているところもある。次回の指導碁はBTTBの姿勢で望みたい。