一般の人でもカラオケで好きな曲がそこそこ上手に歌えるようになる方法

プロとか本業の人みたいに歌えなくても、なんかのきっかけでカラオケ行ったりすると、やっぱりそこそこ上手に歌えたほうが盛り上がるし自分も楽しいと思うので。(自分はみんなでとかはめったに行かないけど練習しに1人でワンカラ行ったりする)

偉そうなタイトルだけど多分自分は「学校のクラスの中で1番か2番目くらいに歌が上手い人」レベルではあると思う。逆に言えばプロとかちゃんとしたトレーニングやってきた人から見ればただカラオケでそこそこ上手いんじゃんとかそんなもんだと思う。いったら囲碁でいうところのアマチュア低段者とかそんなもん。

だけど、だからこそそのレベルにいる自分が何を考えてるのかというのをまとめておくことで、もし上手になりたいと思ってる人がいたらそれなりに参考にはできると思う。

どのみち、本気で歌のトレーニングをしようという人は限られると思うので、まずは工夫とか意識レベルで改善できそうなことを挙げておく。


さて、まずそんなに上手く歌えない人のほとんどが

  • 曲をたいして知らない、そこまで聴いてない
  • 歌うときに、BGMをちゃんと聴こうとしてない
  • 自分が気持ちよく出せる音域を分かってない
  • 下手という以前に、雑

こういうのが当てはまってると思うし、逆にここをクリアするだけでもだいぶ印象変わると思う。

 

曲をちゃんと聴いて、しっかり覚える

例えば、「かえるのうた」とか「君が代」をめっちゃ音痴に歌う人とかそんなに居ないと思うけど、難しくないってのもあるけど基本的には子供の頃から聞いて全部を知ってるから、という理由が大きいと思う。

曲を知らないとどうなるかというと例えばよくあるケースだと、

歌詞が表示されても細かいリズムが分からない→リズムがブレる→つられてピッチ(音程)もブレる 

こんな感じで上手に歌えない。これ結構練習してる人とかでも同じことになる。いつもそれなりに上手に歌う人は、基本的には歌う曲は「知ってて歌える曲」である。自分なんかはしっかり聞いて練習した曲はやっぱりそれなりに上手に歌えるし、そうでない曲はやっぱりリズムもピッチも定まらず、グダグダした感じになってしまう。何より途中知らないとか歌えないとかなると場がしらける。

ということで、「脳内で最初から最後まで再生できる」くらいまで聴き込む、というのをやると良い。結果的に、好きな曲でないとなかなか厳しい作業になる。

ただ聴くのではなく、歌詞を意識しながら聴くとか、歌詞を見ながら聴くとか、合わせて歌詞みながらうたってみるとか、そういう聴き方をするとよりインプットされやすい。

「良く歌う曲」が「ちゃんと全部知ってる曲」に変わると、歌唱力のベースが変わらなくても全然変わる。ぜひ試してみてほしい。


歌うとき、音を聴いてない

これほとんど全員があてはまると思う。

大音量だし酒も入ってるし、という事情もあるかもしれないが、音を聞かない限りはリズムもピッチも基本ズレまくると思って良い。プロのミュージシャンですら、自分の音とか演奏のモニターからの返しがしっかり聞こえることが大前提でライブとかやってる。大きなホールだとイヤホン型のモニターで直接耳に返したりもしてる。

ということで、「歌うこと」以上に、「リズムを聞く(特に、リズムの肝になるバスドラの音)」「演奏を聞く」カラオケなら「ガイドメロディーを聞く」をめちゃくちゃ意識すること、余裕がでてきたらその上に自分の歌ってる声を聞く。

これが出来るとリズムとピッチの安定感が増す。繰り返しだけど、「歌う」以上に「聞く」ことに意識を向けてみると良い。

 

自分の音域を分かってない

これ、音感がある人とか楽器をやってた人ならわかると思うけど、そうでない人は「どの曲が自分がちゃんと歌える音域であるか」というのはなかなか判断が難しいだろう。

これはなんというか便利なアプリもあるので、まずは参考までにこういうので自分に合った曲を探してみると良いと思う。

app-liv.jp

得意な曲というか、「高すぎず低すぎず、比較的無理なく最後まで歌える曲」を登録していくと、似たような音域にあてはまる曲を、キー調整まで含めて提案してくれる、それなりに実用的なアプリとも言える。

得意な音域を外れた曲は、プロであってもまともに上手には歌えないからこそ、カバー曲であってもキーは自分にあったものに調整しているのだ。まずは選曲、キー調整も含めて、自分がしっかり歌える音域の曲を歌うようにしたい。

 

上手が下手か、ではなく丁寧か雑か、の話も多い

伸ばす音をちゃんと伸ばし、止めるところはしっかり止める。歌詞を大事に歌う。子音の発音("sh"とか"ch"とか"t"とか"k"みたいな無声音は特に)に気を遣う。

こういうのは聴いている人の印象に思った以上に影響を与える。上手くないと言っている人は、なんとなくメロディーに合わせて思い思いに声を出しているという感じになっていて、「歌唄」になっていないことが多い。

これは是非自分の歌の録音なんかを聴いてみると良いが、本当にがっかりするくらい、想像以上に雑に聞こえる。リズムはズレるわ、歌詞がはっきり聞こえないわ、ブツブツフレーズが途切れるわ、音は外れるわ、おそらく思ってた以上にさんざんなものだと感じるだろう。

ただ、最終的に歌が上手になりたいのであれば、なんでもいいから自分の歌を1回2回は録音して聴いてみたほうが良い。自覚することで、気をつけようとする意識が生まれるはず。

いきなり歌唱力を上げることは困難だが、「丁寧に歌おうとする」のは今すぐできる。これも是非実践してみてほしい。


逆に気をつけたい点として、バラード曲で「感情を込めて歌う」はなるべくさけたほうが良い。

理由としては、もともと、メロディー、演奏、歌詞、ともに、「1番盛り上げたいところで盛り上がるように」設計されているからだ。ここに更に個々人の感情がのっかってくると、言ってしまえば「霜降りサーロインステーキにバターをたっぷり乗せて食べる」みたいな感じになってしまう。

バラードこそ、「丁寧に、歌詞とリズムとメロディーを刻む」ように歌うと、なかなかスッキリ聞こえることが多い。これも多くの人は誤解しているだろうから、敢えて補足しておいた。


まとめ

  • 曲を覚えよう
  • 歌うことより聞くことに意識を
  • 自分の音域で歌える曲を選ぼう
  • 丁寧に歌おう

これらを実践するだけで、ほとんどの人はベースの歌唱力が変わらずとも見違えるように上手く歌えると思う。もちろんこの中にも「歌唱力を上げる」ための要素は含まれてるけども。


昨日の録音の反省

全然関係ないが、昨日練習した曲を聞き返した反省点のメモ

  • 全体的に、食い気味になったり走ったりして、余裕がなく聞こえる。特に高音が出て来る場面に多い。
  • アップテンポの曲の場合、音を外して完全に言葉だけを読み上げる練習があったほうが良い。言葉が口についてなく、どうしても走ったりモタったり安定していない。
  • ピッチ→基本下がり目、自分でそれを自覚するとやや上から当てようと調整して逆に不安定になっている。自分の感覚に正直に一貫したピッチ感があったほうが良さそう
  • 高音はやっぱり苦しそう、地声でのロングトーンはGまでにしておいたほうが無難、単発でもB♭がまともな声の限界な気がする、もう少し頑張って拡張したほうが幅が広がりそう
  • 曲に不慣れだとやっぱりリズムもピッチもかなり乱れてる。